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自己愛性人格障害(010) 三橋歌織の場合

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自己愛性人格障害は、
場合によってはサイコパスと英訳される。

サイコパスといえば、
ヒッチコックの映画で「サイコ」とあるとおり、
残虐な犯罪者という響きがある。
その通り、自己愛性人格障害は犯罪者と紙一重な部分がある。

いや、ボクが採り上げたいのは、
そんな「わかりやすい」サイコパスではなく、
一般人の仮面を被って紛れ込んでいるサイコパスである。

ここで「わかりやすい」サイコパスの例として、
渋谷セレブ妻の夫バラバラ殺人事件の犯人、三橋歌織を採り上げる。
写真の本「セレブ・モンスター」の副題が、なんと、
「夫バラバラ殺人犯、三橋歌織の事件に見る、反省しない犯罪者」である。
反省しない犯罪者・・・まさにビンゴじゃないか。

美人と評判で、エリートサラリーマンの夫がいて、
渋谷の高級マンションにワンちゃんと一緒に住み、
ブランド品に身を包み、優雅な専業主婦生活。
「そうでない人たち」をさりげなく見下す生活。

これから自己愛性人格障害の特徴を述べるにあたって、
三橋歌織が強く望んだこのような生活が、
実に自己愛性人格障害者の特徴と合致しているのに驚くであろう。

言うまでもなく、これは全て、夫が稼いだ金で手に入れたものなのだ。
本人は何も持っていない、何もない。
の生活は夫が与えてくれたものが、その内、自分の力と錯覚したのだが、
それでも、やはり夫がいなければ自分は無力だという現実。
これが事件の遠因になっている。

自己愛性人格障害は、誇大な幻想を抱く。
私は特権を得る立場にあるべき、特別な扱いをしなさいよ、
私はそれに値する人間だからと。
その実、何も持っていないのに。
その厳しい現実が、極端な例として犯罪に結びついた。
さらに自分の犯した罪を反省しない。良心が咎めない。

■虚勢を張る
■反省しない
■良心が痛まない

まさに、ザ・自己愛性人格障害者ではないか。

Posted on 2012-09-10 | Category : ブログ | | 2 Comments »
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コメント2件

 ひな | 2013.11.06 10:44

初めまして。
いつもブログを拝見させていただいております。

この記事で思うところがありまして、
コメントをさせていただきました。

> 本人は何も持っていない、何もない。
> の生活は夫が与えてくれたものが、その内、自分の力と錯覚したのだが、
> それでも、やはり夫がいなければ自分は無力だという現実。

ですが、女性の場合、

 エリートの旦那を捕まえた=自分の能力(魅力)

という部分が大きいので、それはどうかな~と思ってしまいました。

男性から見たらそういう風にしか見えないのかもしれませんが、
女性側だって家の掃除をしたり、食事をしたり
旦那の衣類を選択したり、クリーニングに出したり、
細々と家のことをしているので、何もしてない訳ではないと思います。
「夫をエリートに育てているのは私」
と思っている妻も多いと思います。

日本でも上の方の階級に行けば
こんな女性沢山いますよ。
院長夫人とか教授夫人とか、議員の妻、バンカー夫人とか。
旦那さんの稼ぎで良い暮らしをしている人を沢山見ているので、何とも言えません。

 せんち | 2013.11.07 5:06

ひなさん

コメントありがとうございます。

パティボイドという女性がいます。
ビートルズのジョージハリスンと結婚して、
例えばビートルズの「Something」など、
ジョージが彼女のために作った曲が、世紀の名曲となっています。

パティボイドは、その後ジョージと離婚をして、
エリッククラプトンと再婚します。
エリッククラプトンの代表曲「Layla」は、
パティボイドへのために作った曲です。

ジョージハリスンとエリッククラプトンという、
世界的に有名なミュージシャンの2人の心を射止め、
またそれぞれの代表曲のインスピレーションを与えた、
魅力あふるる女性。
それがパティボイドです。

今はエリッククラプトンとも離婚をし、
経済的に困窮し、
エリッククラプトンに援助を求めたりしていることが、
一昨年発売された自伝で明かされています。

ジョージハリスンとエリッククラプトンは、
それぞれ離婚後も素晴らしい作品を生み続けている。
パティは経済的に困窮している。

家庭での女性の役割は大切なことで、
ボクも嫁さんには感謝しています。
しかし、冷たいようですが、
これが現実ではないでしょうか。

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