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自己愛性人格障害(208) 話の通じなさ 1

ここ最近、ずっと心に残っている言葉がある。
自己愛性人格障害(206) That’s the answer!
ここで紹介したQ&Aの答えで書いてあった言葉。

同タイプの人から被害にあった経験者なら、
どのような言動を取る人か察しがつきます。

具体的な描写が少なくても、想像できます。

関わらない、可能な限り逃げる、刺激しない、
まともな常識や理屈は通らない、
などのアドバイスをされている方は、経験者だなとわかります。

これがまさに正鵠を射ており、
ボクがこんなに長々と文章を綴っていることを、
実に簡潔に言い当てている。
これが全てであると言ってもいいくらいである。

また最近リンクに加えたホームページがある。
自己愛性人格障害ガイド
これもまた、一般論として簡潔にまとめられており、
ボクが今まで見た中で最も優れた人格障害ガイド(?)であると思う。

*****

人格障害の話ではないが、
話の通じなさ、という意味において、
ボクの経験談を書きたいと思う。

大学時代、ボクと同じ弓道部に前田有樹という男がいた。
人格障害ではないが、鼻持ちならない雰囲気のある男であった。
週刊金曜日」を愛読しており、
オレこんなの読んでるんだぜ、と誇示するような、
そういうウサン臭い男であった。

ちなみに「週刊金曜日」とは、行き場を失った左翼ジャーナリストが、
異論を排して仲間内でペロペロ舐め合う気持ち悪い時代錯誤の左翼雑誌である。
ウィキペディアには以下のような説明がなされている。
「反戦・人権・環境問題など市民運動・市民活動の支援、体制批判を主に扱っている」
この一文だけで、ははんソレ系ね、とわかるではないか。

ボクが大学時代の1995年、戦後50年ということで、
テレビ雑誌などで戦後日本を総括する特集が数多く組まれていた。
ボクも当時、戦中戦後史に関連する本を数多く読んだ。
その中のひとつが、本多勝一の「中国の旅」である。

昨今、朝日新聞が、いわゆる「従軍慰安婦」記事の誤りを認め、
大きく訂正する記事を掲載したことが話題となっている。
しかし朝日新聞の悪質な捏造記事は何も今に始まったことではない。
古くは伊藤律の会見もあったし、KYって誰だ?という記事もあった。
KYって誰だ? おまえじゃないか!

この「中国の旅」は朝日新聞の連載を文庫化したものである。
ちなみに前田は本多勝一の生き方を尊敬しているらしい。

この「中国の旅」がまた酷い本で、
中国共産党が用意したプロパガンダ証言者を、
本多勝一が検証もなく垂れ流すというシロモノ。
知識のなかった当時のボクですら、こりゃあないよと思ったものだ。

この本が出版された当時は、まだ従軍した兵士たちが多く存命で、
内容がデタラメだというのは社会的なコンセンサスとしてあった。
しかし年月を経て、かつての皇軍兵士たちが鬼籍に入る時代になると、
デタラメでも中共のプロパガンダでも残るのは「記録」のみである。
今となっては荒唐無稽な「百人斬り競争」ですら、
さも事実かのように語られているのは、まさに本多勝一の影響である。

前置きが長くなったが、
本多勝一のような反日勢力が、
戦後50年という節目でゾンビのように息を吹き返してきた。
それが1995年の世相であった。

この頃、このような反日プロパガンダを日本の新聞が行なう是非について、
ボクは前田と話したことがある。
何の証拠もない中国共産党が用意した「被害者」の証言を、
全くの検証もしないで垂れ流すのはいかがなものか。

前田は「両論併記」だという。
いや、そうでなくて、この反日記事の内容についてどう思うのか?
これは、こうなのではないかと説明して、
それで前田はどう思うのだ? と振ると、
「俺だったら両論併記だ」と繰り返す。
簡単にYESかNOかまで誘導しても、
バカの一つ覚えのように「両論併記」しか言わない。
だーかーらー、とボクはイラついた。

コイツは、責任逃れをしているのである。
自分の立場、意見を明確にしようとしないのである。
「両論併記」というのは「意見」ではなく「手法」である。
本来、新聞でもテレビでも、メディアは意見がなくてはいけない。
両論を併記して、自分を安全圏にいて判断を読者に委ねるという無責任は、
メディアのアイデンティティを放棄している愚行である。

本来であれば、両論併記した上で、
自分の意見はこうだと読者に提示する、
これこそがジャーナリストのあるべき姿勢であろうが。

前田は両論併記するところで思考が止まっている。
本来手法でしかない「両論併記」を「意見」だと主張し、
自分の立場をあやふやのままにしようとする前田と、
これはもう、話が噛み合うわけがない。
イラつくわけだ。

前田は大学卒業後、新潟日報という地方新聞の記者になった。
自分の意見すらない奴が新聞記者とは笑ってしまうが、
本人はジャーナリストにでもなった気分で得意満面。
こんなんで新聞記者が務まるの?

その後、佐渡の支社に飛ばされたと伝え聞くので、
今ごろは大きい大根が収穫されたとか、豚の五つ子が生まれたとか、
そんな記事をせっせと書いているのだろう。

Posted on 2014-09-13 | Category : ブログ | | 5 Comments »
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コメント5件

 バーブレス | 2014.09.13 19:24

せんちさん初めまして、いつも貴ブログを楽しく読ませていたただいております、
私も二人の自己愛性人格障害と出会い、???の日々、
明らかに何らかの精神障害だと思って色々と調べたら、自己愛性人格障害に行き当たりました、
そこに書かれていた内容は彼らそのもの、どこからどこまでピッタシカンカンでした。

その後、貴ブログを見つけ読ませていただいたところ、
それはもう、気持ちが良いくらい「あるある」の嵐でした、
他のサイトではあまり詳しく書かれていない事も実例をあげて説明されているので非常にわかりやすいです。

他の読者の方々の書き込みや実例も多く、大変勉強になります、
中には本当に悲惨な状況もありますが、
それらを含めて、実例の提示と現象の分析は、実際に経験されている人たちにとっては光明となると思います。

私は二人の自己愛と会ってしまいましたが、書き込みされている方々に比べれば被害はごく軽微です、
一人は趣味の世界で関連を持ったやつで、タイプとしては頭の良い高機能タイプです、
しかし趣味の世界ですから遠ざかるのは比較的簡単です、
もう一人は会社の、同じ部署に途中入社してきたやつでしたが、低機能のバカタイプ、
こいつはあまりに酷いので3か月の試用期間満了時点で不採用となりました、
だから被害としては非常に少ないのですが、実際に彼らと接して、
本当に信じられないような人間が普通に隣人として暮らしているという事を知りました、
彼らは話が噛み合わない事おびただしく、何を言ってもムダでした、
これは実際に会ってみた事のない人には、こんな自己中心の完全体のような人間が本当に存在するなんて信じられないだろうと思いました。

最近は「自己愛性人格障害ガイド」も良く見ています、非常に良くまとまってわかりやすいです、
これからも時々コメントするかもしれないのでよろしくお願いします。

 沙耶 | 2014.09.13 21:23

「だーかーらー、」
これ、つい先日、このまんま書きました( ,,>з<)ブッ`;:゙;`;:、

自己愛を相手にしていると、この言葉を使いたくなる瞬間、多いですよね。

 せんち | 2014.09.14 3:08

*** バーブレスさん
コメントありがとうございます。
「自己愛性人格障害ガイド」は、
逆に具体例を排し一般論に徹しているのが良いなと思いました。

*** 沙耶さん
今回の記事は次に続く長い前置きなんです(笑)
だーかーらー、と言ったところで通じない例を書きたいと思ってます。

 Kinon | 2014.09.16 10:23

せんちさん、はじめまして。前から読ませて頂いています。
「週刊金曜日」を愛読、「あるある!」です。左翼思想と自己愛は親和性が高そうです。常に自分達が被害者、悟っている私達は愚民とは違う!みたいな…。

 せんち | 2014.09.16 10:40

*** Kinonさん
左翼思想がカッコイイいいという、
全共闘時代の遺物のような奴がいるんですよ。
前田君のモットーは「常に反権力であること」だというから、
権力=悪という、これはもう時代錯誤としか言いようがない。
現在の朝日新聞の凋落っぷりがザマーミロと思います。

>常に自分達が被害者、悟っている私達は愚民とは違う!みたいな…。
まさに、ここが鼻につくところです。

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