自己愛性人格障害(217) 豹変 4 「執着」
昨日、用事があったので再び姉さんと会い、
ついでに 改めて上原の話を聞いた。
というのも、前回は激しい嫌悪感で上原の話を途中で遮ったからだ。
上原が、ボクや姉さんとリアルタイムで付き合いがあった頃から、
かなり怪しい奴だということでネタにはなっていた。
しかし、だんだんネタにするには笑えない事態になってきた。
例えば、上原は周囲の人間に借金をしていた。
おそらく転職を繰り返して、なかなか就職が決まらずお金に困っていたのだろう。
姉さんも、何度か貸してあげていた。
しかし、最初は数千円と少額を借りて、次に会うときにはきちんと返済して、
それが何回か続いたあと、なんと30万円の借金を願い出てきた。
さすがに姉さんは断った。
これって、何度か返済するという信用を作って、
最後に大金借りてドロンの詐欺パターンじゃないか?
面白いから、姉さんにけしかけてみた。
「ボクが、最近、大金が入ったらしいと、わざとアイツに言ってみてよ」
もちろんこれは嘘なのだが、上原をからかってやるためである。
すると、どうなったと思う?
「マジで? ね、ね、ね、ちょっと頼んでもらえない?」
こっちは冗談のつもりが、上原はマジで食いついてきた。
もう、目の色を変えてパックリ(笑)
いや、笑いごとじゃない。
お金を貸してくれるなら誰でもいいのだろう。
この執着具合はちょっと異常である。
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前回書いたように、上原は、姉さんに友達でしょ、仲間でしょと言いつつ、
ちょっと批判されると、今度は態度を豹変させ、
長文の悪口をぶわぁ~~~~と書いてきた。
なんと、今でも毎日、姉さんを批難するメッセージが、一日何通も届いているそうである。
うわぁ、また嫌な話を聞いちゃった。
絶対に、返事書いたり、反応しちゃダメだよと言っておいた。
無視したら怒る。返答したらそれに怒る。
どうせ何やってもダメなんだから、無視に限る。
自分は人気者で、誰からも好かれるはず、
自分から離れていく奴が間違っている、そう思っているのだろう。
自分の行動の異常さ、第三者が見たら何と思うかにまで考えが及ばないのだろう。
そして、本人の中では、それが正当化される独善的な理由がちゃんと用意してあるのだろう。
DV夫が、奥さんを殴りながら、 俺にこんなことをさせるお前が悪い、みたいな。
気分が悪い。
本当に悪い。