自己愛性人格障害(223) 子供 1 「どっちがかわいい?」
和田慎二の「スケバン刑事」というマンガがある。
今となってはテレビドラマの方が有名かもしれないが、
原作となったマンガはとても面白い。
主人公の麻宮サキには生き別れた妹がいる。
何故か母親は妹ばかりを溺愛し、姉のサキをとことん嫌う。
妹が誤って死んでしまったときには、
母親は姉のサキに向かって「おまえが死ねばよかったんだ!」と唾を吐いた。
「わたしだって母さんの子供ではないのか」と、
サキが涙を流すシーンが印象に残っている。
これがマンガの話だと思ったら、けしてそうではない。
同じ自分の子供でも、愛情に差がある親がいる。
それは連れ子と自分の子といった関係ではなく、
両方自分が産んだにも関わらず、そういうことが起きる。
今上陛下には息子が二人、娘が一人いらっしゃる。
美智子皇后陛下は、将来天皇になる子、そうでない子、
そして将来皇籍を離れる子、と意識して躾や教育したと伝えられている。
また歌舞伎など世襲の世界では男が優遇される傾向がある。
しかし、そういう差ではないのだ。
明らかに一方だけを可愛がり、一方を蛇蝎の如く嫌う。
ともすれば、親と可愛がられている方の子供が一緒になって、
もう一人の子供を攻撃する。
こういう事が多々あるのである。
あなたの子供たちの中で、誰が一番かわいいですか?
このような質問には、皆同様にかわいいに決まってるだろうと答える。
これは、普通の親の場合である。
しかし、そうではない狂った親が、実際にいるのである。
次項で、その実例を挙げる。
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ん~書いていて胸が痛くなってきた。
なぜなら・・・ボクも麻宮サキと同じセリフを母親に言ったことがあるのデス。
ただ、麻宮サキと異なり、 ボクの場合は、愛情は多分に受けていた。
大学まで出させてもらったし、それは感謝している。
ボクの親は普通の親で人格障害でも何でもない。
ボクの場合は異なるケースなので、改めて項を設けて述べます・・・たぶん。