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自己愛性人格障害(224) 子供 2 「事件」

御嶽山噴火があり隠れてしまったが、
同時期に北海道南幌町で、
女子高生が母親と祖母を殺害した事件があった。
時間の経過と共に、この家族の様子が明らかになってきている。

この事件の舞台となった家族の構成は次の通り。

祖母(71)・・・殺害
母親(47)・・・殺害
長女(23)・・・社会人
三女(17)・・・犯人

両親が離婚しており父親はいない。
次女はその父親が引き取ったため、4人家族である。

高校生の三女が母親と祖母を殺害。
遺体の損傷から激しい憎悪が感じられたという。
逮捕された三女は「躾が厳しかった、この状況から逃れたかった」と供述した。
では、この厳しかった躾はどのようなものだったのか。
報道から抜粋して以下に羅列する。

■門限が厳しく、夕方走って帰宅する姿が目撃されている
■家事の時間が減るため部活は禁止されていた
■自宅敷地内の離れにひとりで居住
■草むしり、掃除、犬の散歩すべて担っていた
■登校前の朝5時に雪かきをしていた
■雪の降る中、祖母の帰りを外で待たされていた
■罰則で生ごみを食べさせられていた

真実は家庭内のことだからわからないが、
近所でも厳しい躾が行なわれていたことは有名で、
多くの目撃者がおり、三女に同情する声が多い。

また三女の動機もはっきりしており、
悲劇ではあるが、動機は明らかで理解出来るものである。
理解できるというのは、何も殺害を肯定しているのではなく、
「誰でもよかった」「人を殺してみたかった」といった、
不可解なものではないという意味である。誤解なきよう。

いろいろこの事件について考えさせられるところはあるが、
まず最初に着目したいのは「自宅敷地内の離れにひとりで居住」という点である。
4人のうち、ひとりだけ、しかも未成年の子供だけが離れに住んでいる。

これは一体、どういうことなのであろうか。

離れといっても、実体は暖房もない物置である。
冬の北海道で暖房もない物置でひとり暮らしている。
すぐ隣の母屋では他の家族3人が暖かい部屋で生活している。

これは一体、どういうことなのであろうか。

草むしり、掃除、犬の散歩、雪かき、三女がひとりでやらされていた。
長女はやらなくてよかったのだろうか。

祖母と母親は長女だけを溺愛し、三女を嫌っていた、
そういう家庭の状況が浮かんではこないか。

(続く)

Posted on 2014-10-30 | Category : ブログ | | No Comments »
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