自己愛性人格障害(275) ひと目見たらおかしいのが分かる。
昨年亡くなった歌手やしきたかじん。
死の3か月前に入籍した30歳下の妻を巡って騒動が続いている。
このたかじん妻に対し、
百田直樹という希代のベストセラー作家が、
献身的に最後を看取った妻だとして「殉愛」を出版する一方、
頭の先から爪の先まで嘘で固められた怪しい女だとして、
ジャーナリストたちが取材し「殉愛の真実」を出版。
中でも問題となっているのは、
やしきたかじんに、それこそ長年献身的に世話をしていたマネージャー、
マネージャーというよりも付き人に近い、Kという人物である。
このKマネージャーの事を、
百田直樹は「殉愛」の中で 仕事もロクにしない横領犯だと書いている。
妻を引き立てる悪役として登場させている。
Kマネージャーはしばらくの間は沈黙を守っていたが、
騒動が収束しそうにない様子を見て、
「最後は僕が行かんと騒動は終わらないと思う」と決意。
今、まさに戦っている最中である。
*****
ボクも話題の「殉愛の真実」を何度も繰り返して読んだ。
そして非常に驚いたというか、なるほど~と納得した。
この本の中で紹介されているたかじん妻の不可解な言動が、
まるっきり自己愛性人格障害の典型なのである。
詳しくは以下のリンクを読んで欲しい。
自己愛性人格障害(245) 後妻業 part 1
「殉愛の真実」の取材チームは自己愛性人格障害という存在を知らずに、
ただ不可解な言動、非常識な言動として、たかじん妻のエピソードを紹介している。
しかし、不可解でもなんでもない。
ははん。自己愛性人格障害なら、こういう言動するわなと、
ボクは非常に納得できたと同時に、
やっぱりこういう奴が少なからずいるんだと怖くなった。
さて、「殉愛」は百田直樹がたかじん妻その他関係者へ取材をし、
ノンフィクションとして出版されたものである。
しかし、百田直樹はKマネージャーへは取材はおろか、会ったことさえないという。
もっとも百田直樹は、肝心のやしきたかじんとも会ったことがない。
Kマネージャーは語っている。
「配偶者の方はひと目見たらおかしいのが分かる。
その人の話を聞いておかしいって思わへんかったんのか。
それを(百田直樹は)本にしてしまって、あなた大丈夫なのというのが正直な気持ちですね」
このKマネージャーの言葉を読んで、
やはり自信が確信に変わった(古いっすか?あはは)
*****
人格障害者どもの言動はおかしい。
具体的な事象がなくても、人格障害が醸す空気、雰囲気、口調、その他、
人格障害であることを隠そうと思っても隠し切れないものだ。
人格障害者ウッキーがおかしいと皆気付いているように、
また、この後、上原シリーズを書く予定だが、
上原も初対面の人たちにさえ正体を看破されている。
しかし、そうした空気感や雰囲気を言葉で説明するのは難しい。
説明するのは難しいが、間違いなく独特の違和感はある。
「配偶者の方はひと目見たらおかしいのが分かる。
その人の話を聞いておかしいって思わへんかったんのか」
これが、もう、Kマネージャーの言いたいことが手に取るように理解できる。
Kマネージャーの苛立ちが、我が事のように理解できる。
名前ではなくあえて「配偶者」と呼称するところに嫌悪感がにじみ出ている。
問題のすべては百田直樹の「殉愛」が発端となっている。
たかじん妻の言うことを真に受けて、何も検証せず、
Kマネージャーなど最も近しい人への取材を怠り、
「ある目的」をもって本を書いたことである。
もちろん裁判なのだから、いろいろと説明しなければならない場面があるだろう。
資料を揃えて提出しなければならないのだろう。
そんなもん、いろいろと説明さすな。
あの女と少しでも話せば、おかしいのがわかるやろ。
なんで話をしてて、それがわからんかったんや。
このようなKマネージャーの心の叫びが聞こえてきそうである。
ひと目見たらおかしいのが分かる。
話を聞いていたらおかしいと気付く。
まあ、そうだろうなあ。
そい言いたくなる気持ちがよくわかる。
コメント3件
iœ | 2015.11.02 10:50
ぶっちゃけ誰もが一目見ておかしいと分かる程度の自己愛ならば苦労はしないんですよね(´・_・`)
周りの人間が洗脳されたり、圧力で従わされたり、上っ面の人情で懐柔されたりしてしまって、自己愛の迷惑行為に無意識に加担する仕組みが厄介なんですね…
せんち | 2015.11.02 13:54
そうですよねー。
違和感は感じるんですが、それが人格障害にまで至るかどうかは、
結構時間かかるかもしれません。
ただKマネージャーの言いたいことは非常によくわかります。
上手く説明できないけど、そんなの一目見て話せばわかるやろ!
こう言いたくなる気持ち、非常によくわかります。
Nowhere Man | 2015.10.29 10:39
打越氏は「殉愛」の内容が虚偽である、と訴えたかったと思いますが、
嫁側の弁護士は嫁に対する名誉棄損のみに絞って訴えたようです、
「殉愛」の内容の真偽が争点にならないような訴訟にしたのでしょう、
訴える内容は原告しだいですから作戦勝ちのような気がします、
この裁判では「殉愛」の内容の真偽については全く明らかにされていませんが、
この報道を、さらっと聞いた人達は「殉愛」の内容が正しかったんだと司法のお墨付きが出た、と勘違いする人が多いような気がします。
自己愛と接しているといつのまにか加害者と被害者の立場がひっくり返っている事がありますが、
まさか司法の場でもこんな事が起こるなんて、自己愛恐るべしです、やはり自己愛とはかかわらないのが一番なのかもしれません、
警察や司法が介入しても立場が逆転してしまうという事がありえるという事です、
上原と対峙しているせんちさんも、こんな状況に陥らないように気を付けてください。