自己愛性人格障害(293) 世の中の仕組み
ボクの地元の友人で、頭が良過ぎておかしくなった奴がいる。 東大と早稲田の両方合格して、東大を蹴った男である。 彼とはよく現代思想について議論したが、とてもついていけなかった。 そんな彼は、大学時代に行ったスキーで山頂に立った時に、 ついに「悟り」を開いたとボクに言うのである。 「俺は世の中の仕組みが全て理解できる」 両親は慌てて実家に戻し、精神科医へ連れて行った。 ボクも心配で何度か彼と連絡を試みたが、 「俺は正常だが、両親を安心させるために通院しているだけだ」とのことである。 どれが本当なのかわからない。 ***** 世の中に自己愛性人格障害という連中がいる。 しかも寄生獣のように、人間の姿...... read more
自己愛性人格障害(292) 母の日記
一昨年102歳で死去したボクの婆ちゃんは、 便宜上「婆ちゃん」と呼んでいたけれど、 普通一般の親等における婆ちゃんとはまた別である。 ボクの父の母は「かおる」という。 昭和19年6月26日、まだ30歳あまりで亡くなっている。 父はその時3歳で、まったく母を覚えていない。 叔母さん(父の姉)も、母の記憶はほとんどない。 かおる婆ちゃんは病床で死期は近いという自覚があったらしい。 なにせ、まだ3歳の息子と7歳の娘を残して死ぬのである。 子供たちの写真を眺めては「ずっと見てても飽きないねえ」と言っていたという。 かおる婆ちゃんは、死期を悟った上で、 病床で二人の子供に長い手紙を書いている。 父はその...... read more
自己愛性人格障害(291) 扉が開いた人
川上哲治は「打撃の神様」との異名をとる。 打撃を追及する過程で、遂に「ボールが止まって見えた」との言葉を残している。 同様の話は王貞治にも残っていて、王さんは「ボールの縫い目が見えた」とのことである。 もちろん動いているボールが止まって見えたり縫い目が見えるはずはない。 これらは、ある一定のレベルを超越した時に達する境地を表現したものであろう。 何かに打ち込んでいる時、何者かが憑依する瞬間というのが訪れる。 ボクの経験では、ある時、次々に頭に文章が浮かんで、 キーボードを打つ手が追い付かなくなった時があった。 書きたいことが溢れてくるのに、 文字にする手の動きが、それを捉えきれないのである。 ...... read more
母の日記
内容紹介 ハーフモデルの祖、テレビタレント・女優として一世を風靡し、現在は芸能活動のほか、 ビーズ創作の最先端で活躍する秋川リサ氏が母親への愛情と憎悪に揺らぐ苛辣なまでの 葛藤の日々を克明に綴った『母の日記』を上梓しました。 実母の認知症介護を通して、地域との人間関係、介護の現場、行政の高齢者対策の歪みを 浮き彫りにし、これからの介護社会の家族の生き方・あり方を問いかける必読の書です。 アメリカ軍人の夫と離別し、シグルマザーとして生きなければならなかった母、戦後の 母子家庭で15歳から家族を支え続けた娘リサ、祖母と母リサを支える娘の麻里也、 家族を癒す捨て子だった愛犬チェリー、介護に従事する職...... read more
自己愛性人格障害(290) サンゴッパ
随分前にテレビで見たのだが、日本人は3という数字が大好きだそうだ。 戦後最大のスターといえば長嶋茂雄。背番号3。 「三本柱」に「三種の神器」に「三大○○」という表現もよく使う。 奇数であることもバランスがとれていて美しい。 とあるブログで読んだのだが、 虚言癖の連中が嘘をつくとき、使う数字に法則があって、 3、5、8が多いんだって(笑) 人格障害者ウッキーは「わたしも会社に出資している」と、 周囲にバカにされないよう嘘をついていたのは何度も書いてきた。 その嘘の出資額が300万円。 その他、パッと例が浮かばないのだが、 皆さんの周囲の嘘つきどもは、どうですか? ...... read more
虚言癖、嘘つきは病気か Dr.林のこころと脳の相談室特別編 (impress QuickBooks)
内容紹介 大好評『家の中にストーカーがいます』(http://www.amazon.co.jp/dp/B00HA0WP4M/)以来の新刊。サイトでは読めない、渾身の書き下ろし中心です! <まえがきより> 本書は、虚言者、または虚言者かもしれないケースの実例集である。だが彼らを非難する本ではない。そういう意図は一切ない。 嘘はいけない。嘘は悪。それが人間社会の普遍ともいえる道徳律だ。嘘つきは泥棒の始まりという言葉もある。それでも本書は、嘘つきを非難しない。記載はする。分析もする。だが非難はしない。 (略) 虚言についての医学的研究は驚くほど少ない。虚言は精神医学の死角にある。 もとより、精神の...... read more
自己愛性人格障害(289) 敵か味方か part 3
「虚言癖、嘘つきは病気か Dr.林のこころと脳の相談室特別編」という本がある。 今のところKindle版だけのようなので、 これを読みたいがためにKindle端末を購入した。 古い人間なもので、本は紙媒体でないとダメだなと思っていたが、 いざ購入してみると、使い勝手云々よりも、蔵書スペースが助かる。 この本の著者が指摘する虚言癖の共通点として、 「たくさんの嘘をつく」「普通では考えられない嘘をつく」の2点を挙げている。 まったく嘘をついたことがないという人は稀であろうが、 普通の人は日常生活で嘘はつかない。 しかし人格障害者はたくさんの嘘、普通では考えられない嘘をつく。 ヒトラーは確信犯だが...... read more
自己愛性人格障害(288) 敵か味方か part 2
大学時代の同期で小学校の教師をしている友人がいる。 対象が小学生なだけに、勉強はもちろんだが、それ以外の苦労が多いという。 ある程度大人になると、相手の顔色をうかがう事が出来るようになる。 しかし小学生では、まだそれが出来ないというのである。 具体的に言うと、雰囲気を察することが出来ず、 「先生は怒ったぞ!」とちゃんと言わないと、怒っていると伝わらない。 ***** 自己愛性人格障害は思考が極端で、中庸というものがないように思う。 人間関係を営む上では、ファジーな部分が軋轢を緩和する役割を果たすものだが、 人格障害者は白か黒か、得か損か、判断基準がとにかく両極で、中間がない。 これが人格障害者...... read more
自己愛性人格障害(287) 一緒にいれますか?
島耕作のシリーズのファンで、 先日久しぶりに通して読んだ。 島耕作シリーズの中で「今野輝常」という重要なサブキャラがいる。 キャラとしては嫌味な上司、上にペコペコ下に威張るという、 アクが強く典型的な嫌われキャラである。 もっとも憎めないところもあるので人気があるのだが。 今野輝常が初登場したときに、 今野の同僚が島耕作にこっそり耳打ちをする。 「わたし、あの人とは1時間も一緒にいたくありませんわ」 ***** 人格障害者ウッキーは、とにかくうるさい。 大きい声でしゃべりまくる。 大きい声なのは自己アピールと、注目を浴びたいアピール。 他人の話を聞くことが出来ず、自分の話を大声でしゃべりまくる...... read more
自己愛性人格障害(286) 人格障害者どもを捨てよ町へ出よう。
福島瑞穂は東大を出て学生時代に司法試験パスした才女であり、 文系の最高峰の経歴を持っている。しかも国会議員にして政党党首である。 本稿の趣旨から外れるので詳述しないが、このような立派な経歴の人が、 なぜ国益に反するバカな言動をするのか不思議でならない。 学歴と知性や人間性は必ずしもリンクしない好例だと思っている。 それでも、大学受験を経験しているボクとしては、 東大に行く人の頭がいかに並外れているかは、よくわかる。 ボクの友人で東大大学院卒で、今や「日本の頭脳」となった研究者がいる。 この友人と話していると話がポンポン進んで心地良い。 理解が早く、反応も早い。 細かく説明せずともこちらの意図を...... read more
最近のコメント