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自己愛性人格障害(169) サイコパス その2

中村淳彦の「崩壊する介護現場」に書いてある、
実際に著者が体験したことをまとめてみる。

著者の運営するデイサービスに「山田」という男がいた。
この山田が退職したその日から施設長が出社しなくなり連絡もとれなくなった。
さらに、自宅から妻と子供も消えてしまった。
著者は何が起こったのかわからずパニック状態になったという。

わずか4行のこれだけの話である。
もちろん、これらは全て山田の仕業であった。
その後、山田の人格障害者っぷりが次々に明らかになっていく。

まず山田は著者の妻に対し、
「浮気している」「暴力をふるっている」「いつもあなた(妻)の悪口を言っている」等々、
ないことないこと捏造して懸命に悪口を吹き込んでいた。
さらには直接著者の妻のところに行き、迫真の演技で危機感を煽り、
山田の嘘を信じた妻が、子供を連れて、実家に帰ったというのが真相だった。

さらに社内においても、社員を恫喝や社長(=著者)の悪口を言って支配、
その嘘を信じた施設長が山田の退職と共に逃げたというのが真相だった。
それのみならず、近隣の同業他社にも悪口を吹聴し、
さらに残った社員から「山田が退職した後だから言えるが・・・」と悪事の数々を知らされる。
横領や窃盗はもちろん、書類の類もこっそり抜かれていた。

かなり既視感が・・・なんと、そっくりそのまま人格障害者ウッキーなのだ(笑)

著者いわく、直接的な被害はもちろんだが、二次被害が大きかったと。
山田が言っていたことが嘘だとわかり、妻子は戻って来たが、
以前とはまるで別人になっていて、心療内科に通院しなければならなくなったという。
そして施設長も戻ってはきたものの、本文の表現を借りれば、

「虚言による長期的支配のため、善悪の判断がつかなくなって、
他人とまともなコミュニケーションがとれなくなっており、結局辞めてしまった」

とのこと。

虚言による長期的支配・・・角田美代子なり松永太の例を想定すればよい。

一度負の連鎖が生じた事業所を元に戻すのは難しく、
結局この著者は、そのデイサービスを閉鎖することになる。
山田という人格障害者の被害を振り返り、著者はこのように述べている。

「ひとりのサイコパスが現れたことにより、長期間混乱が続き、
様々な人間関係が崩れ、膨大なる時間が無駄に消費され、
多くの人間の精神がとことん削りとられた」

まさに、人格障害者を中に引き入れた事による典型的な被害が、
これでもかというくらいにフルコースで羅列されている。

そしてボクにとってみれば、レベルや被害の規模が違うだけで、
人格障害者ウッキーもやってる事は全く同じである。
ボクはこの著者の書いている事が非常に理解出来るというのみならず、
書いてあるそのひとつひとつに既視感を覚えてしまうのである。

では事項では、この著書の具体的な記述を紹介していきたいと思う。

Posted on 2014-03-31 | Category : ブログ | | No Comments »
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