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自己愛性人格障害(229) 存在の耐えられない軽さ 3

フランス人の親しい友人がいる。
ストラスブールの教会で行なわれた彼の結婚式にも見届け人として出席した。
牧師さんが名前を読み上げるのだが、
身分証に記載の通り漢字で署名したので、
牧師さんが、それを読めず、式が中断してしまった(笑)

ボクの会社は、都内でフレンチのレストランを持っている。
そして、このフランスの友人はワイナリーを経営しており、
そこから優先的にワインをまわしてもらっている。

そのレストラン客のひとりに、山内新一という男がいた。
山内は、当初は良いお客様で、接待などでも利用してくれていたし、
常連と言っていいくらいの頻度で来てくれていた。
ボクもよく知っている男である。

ところが、だんだん「オレはこの店では顔なんだぜ」、
という態度が鼻につくようになった。
まあ、それもお客様だから許容範囲であろう。
しかし、あるとき、他のお客に迷惑がかかるような言動があった。
さすがに店長は、やんわりと控えるように伝えたそうである。

ところが、やんわりとはいえ、
山内は自分が「顔」だと思っている店でたしなめられてしまった。
しかも他の客の前で、である。それが気に入らなかったようだ。
山内は反省するどころか、逆上して怒って帰ってしまったそうだ。
この店長の判断は間違っていない。

ところが、その後、山内から、ものすごい剣幕で、
「あの店長はダメだ!なんだ!クビにしろ!」と、
ボクに直接電話がかかってきた。
店長からの報告では、明らかに山内に否がある。
ボクも、やんわりと店長を立ててつつ山内をなだめた。
そこから先は、皆さんのご想像どおりの展開である。

自分が「顔」だと思っていた店で注意を受けた。
社長を知っているので直談判したが、そこでも受け入れてもらえなかった。
あれだけ利用してたのに、常連だったのに、ウキーッ!

その後、インターネットの口コミサイトに、
いろいろ、ないことないこと悪口が書かれるようになった。
書いている内容から、明らかにこれは山内である。

しかも、山内の異常なところは、
ほれ、こんなこと書いてやったぜ!と、
わざわざボクに、それをメールで送ってくるのである。
俺に逆らったらこういう目にあうぜ、と言いたいのだろうか。
当然無視である。

考えても見て欲しい。
今まで、美味しい、良い店だ、雰囲気が好きだと言って通ってたくせに、
自分の思い通りにならないとなると、
途端に豹変、態度を一変し、悪口を書き連ねる。
それを、どうだと言わんばかりに送り付けてくる。

本当に書いている悪口の通りの店だと思っているのであれば、来なければいい。
百歩譲って、サービスが気に入らないなら、口コミサイトに書いても良い。
ただ、それをわざわざボクに送ってくるということは、
やはり見て欲しいのだろう。反応が欲しいのだろう。

好きの反対は無関心である。
嫌いというのは根底に好きを内包している。
嫌いだとわざわざ言ってくる奴は、
アンチ巨人みたいに、実は気になって仕方ないのだ。

結局、コイツも、口では嫌いだと言っているウチの店、
あるいはそのオーナーであるボクの中に、
まだまだ自分の存在がいて欲しいのだろう。

Posted on 2014-11-01 | Category : ブログ | | 9 Comments »
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コメント9件

  | 2014.11.02 14:29

なるほどね…
でも僕は好きの反対はやっぱ「嫌い」だと思います。どうも立場上、部下きら嫌われる事が多いもんで(^_^;)どんなに手厳しく注意しても、ちゃんと要点だけ分かってくれて僕の事自体は、無関心でいてくれたらむしろ嬉しいんですが…

どうも嫌われてしまうみたいで…嫌われたら嫌われたでそれは厄介ですよ〜(´・_・`)

 せんち | 2014.11.02 14:58

幼い頃にやった、葉をちぎって、
あの子は自分のことを好き、嫌い、好き、嫌い、好き!みたいな、
表裏一体な部分はありますよね(笑)

嫌いならそれで構わない。
それを根拠に、そこから先をするかどうか、ですよ。

  | 2014.11.02 18:49

せんちさん

いや…「無関心」と違う点は、「嫌われる」となると変な噂を流されてしまうデメリットがあります(笑)ただ単に嫌ってくれるだけならばそれでいいんですよ。問題は悪評を流される事です(´・_・`)

 せんち | 2014.11.03 3:45

何十年と生きていれば、
嫌われたり恨まれたりすることもありますよ。
逆に、そうでないという人がいたら気持ち悪い。
嘘の悪評流されたり、ないことないこと悪口を言われたり、
まあ放っておくしかないですねえ。

 とーます | 2014.11.03 15:00

わたしも自己愛に対して
「無関心」の領域に居たいと、常日頃思っています。
「嫌い」ってことは、まだ対象が自分の中に存在していますからね。
無関心、無視、これに限りますよね。

このような対応されたら、嫌われてるのかな?気に障ることしたのかな?って、普通は思いますよね。
それでも、自己愛はウザいかまってアピールしてきますかららね。

 沙耶 | 2014.11.03 20:19

私は奇藻井(私が関わらざるを得ない自己愛)が好きか嫌いかと聞かれれば勿論嫌いです。
でも、憎んでいますか、と言われたら、憎んではいません。
「周りに人がいるのに見向きもされず、絶望の中でのたれ死ねばいいのに」とさえ思いますが(その状況でも、『「この自分を」助けないとはけしからん』とかって思ってそうですが…^ε^:)、自分の手で消したいとは思いません。
奇藻井にエネルギーを使うのはもったいないし、感情だけでも奇藻井にかかわるのは嫌だからです。
ただ、気持ち悪いものとして「忌み嫌う」という感覚はどうしようもありません。憎悪はしないけれど嫌悪するって感じでしょうか。

好きな人にされて一番つらいのは、嫌われることより存在の無視だとは思いますが、自分が発する「好き」の反対の感情ははやっぱり「嫌悪」(反転する可能性のない「嫌い」)かな、、、と思っています。

 minmin | 2014.11.03 23:01

ムカーシ見た映画?DVDで同様のタイトルのやつ見ました。自己愛とは全く違う話でしたけど(*゚▽゚*)

管理者さん、なぜか退職届け提出してきました。せっかく社労士さんに解雇予告通知書と退職をお願いするにあたっての注意事項というのを作成してもらったのですが、使わずに済みました。

注意事項に沿って、お手紙を書くにも手が震えてなかなか進まなかったからほっとしました。手が震えちゃった自分に、知らないうちに精神的なダメージ受けてたなーって、ないことないこと悪口言われ続けても、いずれ真実はわかるだろうと知らん顔決め込んでましたが、ストレス溜まってたんだなーと思いました。

みんなに正体がバレてたことわかっていられなくなったのかな?

いろんな人にメールや電話しまくって相手にされなくなって、私との電話では「誰に何を聞いたか知りませんが、天地神明に誓って私は誰ともはなしてません!!」って。私のことバカにしてたというか下にみてたから、騙し続けていられると思ったのかな?事故って休みに入ってから、他事業所の人にも電話して悪口言ってること耳に入ってたのに…。なんであんなに本気で嘘つけるんだろう。

うちの若いサービス責任者さんが、以前標的にされたパートさんに「○○さんはなんで嫌われてーるか?資格もってるからですよー」と茶化してて、まさかーと笑ってましたが、本気の本気の真実だったから恐ろしいです。私が介護福祉士の試験資格ある人には挑戦して欲しい話すると、決まって業界に無知呼ばわりされてましたし。自分はちゃんと一級の資格もってたのになんでだろう。私が褒めた人は次の標的になっちゃうから、私は空気になってたけど、今はようやく働く環境に近づいたみたい。彼女の影響が残ってる人もいるというか、後遺症みたいなのがありますが、徐々に改善すると思います。いや、思いたいです、かな。

 minmin | 2014.11.03 23:07

ちなみに、わたし的には好きの反対は無関心に納得。

可愛さ余って憎さ百倍みたいなものも通り過ぎちゃうというか…。

 せんち | 2014.11.04 9:59

*** とーますさん
それは、ワタシ嫌われてないわよね、ね、ね、という、
ある種の確認作業だと思います。

*** minminさん
それはラッキー!
けして、お世辞、タテマエでも、
引き留める「ような」ことを言ってはいけないですよー。
本気にしますから(笑)

最後にマイクタイソンの言葉を。
「人が俺を恐れるのは、
俺が奴等の真実を暴いちまうからだ。偽善者どもめ!」

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