自己愛性人格障害（401） クイズ 3の解答 虚言を弄して逃げ惑う醜態 その4

前回の続きである。
まずは、ノリスケの発言をおさらい。

「マスオさんが料理に文句ばかり言ってるけど、気にしなきゃいいじゃん」
「だったら美味しい料理を作って味で黙らせるべきなんじゃないか」

「味は関係ないってことくらい、最初からわかってて言ってるの。 いくらマスオさんが文句を言っても、美味しい料理を作れば、波平やカツオやワカメちゃんタラちゃんなど、他の人が美味しいって食べてくれるからいいでしょ、という意味で言ったのに。理解力がないのはサザエさん、あなたの方だ」

「もう、黙らせるのはマスオでも他の人でもどっちでもいいよ。文句を言う人に不満を感じるより、美味しい料理を作る事に専念した方が建設的でしょという意味なのに。一から十まで言わないと理解できないのか。本当にサザエは理解力がない」

そして「ドラマな日々」で例示されていた人格障害者の論理の流れが以下の通り。これは論理破綻を正当化する人格障害者の典型的な流れと言ってもいい。

【1】「自分は正しい」を中心にすえるから論点がずれる。
【2】会話の中で「主格」「目的格」をずらす
【3】主旨を理解できていない。故意にしろ無意識にしろ国語力がない。
【4】矛盾を指摘すると「そんな事言ってない」か「そんな意味じゃない」
【5】「お前に何故わざわざ説明しなくちゃいけない。言わなくても普通の人間はわかるはずだ。」
【6】だからお前は「普通じゃない」

前回はノリスケの発言の【1】から【4】までを指摘した。ノリスケがまさにこの通りの流れをなぞって論理を展開しているのがわかる。人格障害者はまるでヤラセのように同じ嘘、同じ言い訳、同じ言動をするという特徴がここでも垣間見れる。さて今回は残る【5】と【6】である。

【5】「お前に何故わざわざ説明しなくちゃいけない。言わなくても普通の人間はわかるはずだ。」
支離滅裂で論理破綻した言い訳をした挙句、それを理解出来ないのは相手が悪いと責任転嫁しているのがこのセリフである。人格障害者が支離滅裂な論理破綻を正当化する時の常套手段。無茶苦茶な事を言っておきながら、それを理解出来ないのは相手が悪い。ノリスケは「一から十まで言わないと理解できないのか」と、自分の支離滅裂な論理破綻を棚に上げ、それを理解出来ないのはサザエの理解力が足りないからだと責任転嫁しているのである。

清原和博が覚醒剤で逮捕された時に、清原以上に注目を浴びたのが、自身もかつて覚醒剤で逮捕され、現役時代に清原に覚醒剤を調達していたという野村貴仁である。談話をとろうと取材記者が高知県にある野村の自宅に大挙して訪れた。記者が野村に質問する。「清原はいつから覚醒剤をやっていたのか？」。これに対し野村はハッキリと明言せず「記者の皆さんが私のところに来ている事が全てでしょ」と返答している。つまり野村は「一から十まで説明しなくても、皆さん巨人時代から覚醒剤をやっていたとわかってるんでしょ」と言いたいのである。

「一から十まで言わないと理解出来ないのか」という場合には、前提としてそれを類推させる事実がなければならない。なるほど、清原と野村の初めての接点は巨人時代なので、野村に一から十まで説明されずとも、清原は少なくとも巨人時代から覚醒剤をやっていたと言いたいのだという事はすぐわかる。しかしノリスケの場合は、類推できる発言が全くない。むしろ過去の発言から類推できる事実は、ノリスケの後の主張と全く逆の事実を指している。最初は「美味しい料理を作って味でマスオを黙らせるべき」と言っていたものが、ズレていると指摘されたら「マスオが何と言おうと、他の人が美味しいと食べてくれるからいいでしょという意味だった」と言い換えた。主格も目的格もごっそり差し替えて別の文章にしておきながら、恥ずかしげもなく同じ意味だと言い張り、そしてそれを理解出来ないのはサザエが悪いと言うのである。そんなアホな。こんな支離滅裂な論理破綻を真顔で言うようでは、覚醒剤をやっていた野村の方が、ノリスケより、よっぽど筋が通っていると言える。

【6】だからお前は「普通じゃない」
ワシは大学時代アジア経済を専攻していたため韓国人の友人が多い。そして幾人もの韓国人を紹介されたのだが、ワシが日本人だと知ると例外なく日韓併合のこと、植民地支配をどう思うかと質問してくる。ワシは韓国の独立記念館にも2度足を運んでいて韓国人の主張は把握している。近代史に関しては普通の人より勉強しているつもりなので、堂々と日本の主張をさせてもらう。韓国人側の主張に首肯せず反論をするそんなワシに対し、最後に必ず捨てセリフの如く言われるのが「おまえは本当の歴史を知らないからだ」である。日本人が正しい歴史ではなく、歪められた歴史を学ばされているため、日本の正当性を主張するワシのようなヤカラが出てくると韓国人は思っている。

もちろん世界の歴史家の認識及び当時の一次資料などを当たれば、韓国の近代化は併合時代の日本からの投資に依拠し、「漢江の奇跡」と呼ばれる戦後の経済発展は、日本との国交回復の際の援助金によって達成されたというのが世界史の常識である。しかし韓国の一般の人たちは、日韓併合は日本の一方的な搾取と略奪の時代であり、戦後は自力で経済発展したと教えられている。そして韓国国内という狭い範囲でそれが事実だと信じられている。本当の歴史を知らないのはどちら側なのか。もう言葉は不要だろう。ノリスケが言う「理解力がないのはサザエさん、あなたの方だ」「本当にサザエは理解力がない」というのは、【1】「自分は正しい」を中心にすえるから論点がずれる。を原因として、韓国人が「日本人は本当の歴史を知らない」と言っているのと同じなのである。

次回まとめに入る。

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