自己愛性人格障害(235) 親兄弟との縁の切り方
SAPIOという雑誌を定期的に購読している。 最新号の特集のひとつに「親兄弟との縁の切り方」という記事があった。 タイトルだけで、なかなか興味を持つ人も多いのではないだろうか。 夫婦だと離婚すればいい。 会社の人だと退職すればいい。 友人だと絶交すればいい。 ただし身内だとそうは簡単に縁は切れない。 理由をいろいろ考えてみたが、 ひとつは共有するものが多いということ。 家屋などの不動産はもちろん、お墓もある。 それに付随する地域の共同体など。 しかも、法的に「親兄弟の縁を切る」という、 制度なり条項が定められてはいないのだ。 「親に勘当された」という場合でも法的な効力はない。 むしろ、毒親であ...... read more
自己愛性人格障害(234) だから聞いてないってば
先日、予備校で刺傷事件があった。 30歳の予備校生というから浪人何年目だろうか。 しかも目が合ったというだけで刺傷沙汰だから、 動機がチンピラである。狂ってるとしか言いようがない。 この男が通っていた予備校が代ゼミだそうだ。 代ゼミは少子化の煽りを受けて大幅に校舎を閉校。 この犯人は、その件で事件前に偶然にもインタビューを受けていた。 それがこれである。 予備校が閉鎖になってどう思うか?という記者の質問に対し、 「自分は名古屋で~タバコを吸っていたんですよ~地元ではやんちゃで~」と、 相手の話を聞かず、質問と噛み合っていない自分の話をし出す。 記者も何事かと思い「はぁ、はぁ」と相槌を打つのみ...... read more
自己愛性人格障害(233) 宗教と罪の意識 2
中国は、共産党が一党支配する、一党独裁国家である。 ソ連崩壊後の現在、世界に残された数少ない共産主義国である。 それとは別に、チベットという国がある。いや、あった。 1950年に中国が軍事侵攻し、侵略の結果、中国の一地域となってしまった。。 それまでチベットが中国の一部であった歴史的事実はなく、 また世界各国もチベットを独立国家として認めていたにも関わらず、 中国共産党が軍事制圧して現在に至るのである。 チベットは宗教国家であり、 ダライラマと呼ばれる宗教的指導者が同時に政権も担っている。 宗教国家で国民の大半が僧侶であることから、 中国共産党の圧倒的な軍事力に対抗することが出来なかった。 毛...... read more
自己愛性人格障害(232) 宗教と罪の意識 1
少し前に、大相撲の八百長問題が話題となった。 過去においても八百長を告発した人は大勢いて、 その代表人物が昭和最大の中盆(八百長の手配&調整係)だった板井圭介である。 板井圭介は著書やテレビで大相撲の八百長を赤裸々に告白している。 なぜ板井圭介が八百長を告白するようになったかというと、 とある宗教に入信して、そこで罪の意識に芽生えたからだという。 漫画家の小林よしのりの仕事場に、 かつてアシスタントをしていた男がふらりとやってきた。 実は辞めるときにスクリーントーンを盗んでいったので、 それを返しにきたという。 彼も、とある宗教に入信した結果、過去の罪に耐えられなかったという。 かと思えば、同...... read more
自己愛性人格障害(231) 子供 6 「無作為の作為」
人格障害者どもは、人格の障害に起因して、 何をやっても上手くいかない。 また、そういう奴に、何をやらせても上手くできない。 人格障害者どもは、根拠なきプライドで叱られるのが許せない。 注意されると他人のせいにしたり、 虚偽の言い訳をして、その場を逃れようとする。 あるいは関係のない話を持ち出して自分の失敗を相殺しようと画策する。 個人的な感想だが、人格障害者どもは成功体験に乏しい。 友人も少なく、ともすればイジメにあっていたり、 人間関係や親子関係が破綻していたり、職も長続きせず転々としたりする。 例えば同じ職場に人格障害者がいたら、そいつをよく観察すればいい。 人間関係を自分の思い通りに動か...... read more
自己愛性人格障害(230) 子供 5 「虐待の連鎖」
小さい子供が虐待を受けて死んだというニュースが多い。 そういうニュースを耳目にするたび、胸が痛くなる。 差別を承知で書くが、世の中にはどうしようもない連中がいる。 そういう奴らが他人の生き血をすすり、のうのう生きている一方で、 未来ある子供たちが若い命を落とす、それがたまらなく悲しい。 子供を虐待する、また死に至らしめる親は、 親になってはいけなかったのだろう。 子供を作るということは、覚悟が必要なのだろう。 子供のためになら死ねるという親もいれば、 子供を自らの手で殺める親もいる。 ***** 話を北海道南幌町の事件に戻す。 高校生の女の子が、祖母と母を殺したという事件である。 逮捕された時...... read more
自己愛性人格障害(229) 存在の耐えられない軽さ 3
フランス人の親しい友人がいる。 ストラスブールの教会で行なわれた彼の結婚式にも見届け人として出席した。 牧師さんが名前を読み上げるのだが、 身分証に記載の通り漢字で署名したので、 牧師さんが、それを読めず、式が中断してしまった(笑) ボクの会社は、都内でフレンチのレストランを持っている。 そして、このフランスの友人はワイナリーを経営しており、 そこから優先的にワインをまわしてもらっている。 そのレストラン客のひとりに、山内新一という男がいた。 山内は、当初は良いお客様で、接待などでも利用してくれていたし、 常連と言っていいくらいの頻度で来てくれていた。 ボクもよく知っている男である。 ところが...... read more
自己愛性人格障害(228) 存在の耐えられない軽さ 2
英国の女流作家フランシス・ホジソン・バーネットの代表作「小公女」。 1985年にアニメにもなった名作である。 ***** 英国の寄宿学校に、ひとりの少女が転校してきた。 この少女、セーラは、親が桁違いのお金持ちで、 かつ優しく、頭もよく、人望があり、 たちまち学校の人気者になり、代表生徒にも選ばれる。 それを面白く思っていないのが、 セーラが転校してくる前までの代表生徒だったラビニアである。 周囲の注目が自分からセーラに移行するのが面白くない。 酸っぱいブドウ的な嫌味を言ったり、様々な意地悪をする。 ある時、セーラの父親が死んでしまい、 セーラは財産を全て失い、生徒ではなくメイドとして学校で働...... read more
自己愛性人格障害(227) 存在の耐えられない軽さ 1
人格障害者どもと接して感じるのは、 自分が注目を浴びたい欲求のおぞましいまでの強さである。 自分が話題の中心になりたい、注目を浴びたい、 その為に嘘の作り話や他人の悪口などを駆使する。 ここ半月で、ボクの中で何かが変わった。 それは姉さんから上原の話を聞いた時の嫌悪感が原因である。 人格障害者の話は聞きたくないと初めて感じたのである。 何度も繰り返しになるが、もう一度概要を書く。 人格障害者と思しき上原という男は、 言動のおかしさから周囲が次々に離れていった。 最後の細いつながりだった姉さんも、 上原のおかしさに気付き、ずっと連絡を無視していた。 ところが、懇願するような連絡が継続的に届く。 ...... read more
自己愛性人格障害(226) 子供 4 「Dead or Alive」
中学生の頃、授業中に先生が生徒に問うた。 「今まで、死にたいと思ったことはありますか?」 挙手する生徒は皆無だった。 すると先生は言った。 「死にたいと思ったことがないなんて、淋しい人生やねえ」 殺人事件の9割は家族や顔見知りの犯行であり、 通り魔的な、誰でも良かった犯行は稀有な例だという統計がある。 憎悪は近親者なり、それが生まれるだけの関係性の中にのみ生じる。 これは、家族だから、血のつながった親兄弟だから仲良くしましょう、 このような励ましに意味がないということを明確に示している。 むしろ、だからこそ、なのである。 先述の先生の「死にたいと思ったことがないとは淋しい」発言は、 きっと藤村...... read more
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